はじめての汁椀は、学びとワクワクでいっぱい
「今日は何が入っているのかな?」
ワクワクしながら汁椀のふたをそっと開けたら、湯気がふわっ、おいしそうな香り。
「ふたはどこに置くの?」
「お椀の横に裏側にして置くんだよ。」
見て、触れて、香りで感じて、そして考えて。
私たちの毎日の何気ない食事や所作も、子どもにとっては、その一つひとつが気づきと学びにあふれています。
はじめて汁椀にふれる子どもに、食事のワクワクと作法を伝えたい……
そんな想いから、aeruの『はじめての汁椀』は生まれました。『はじめての汁椀』は日本の食事の所作を学ぶことができる、日本の伝統技術を活かした汁椀です。
4歳の手におさまる漆器の汁椀
aeruの『はじめての汁椀』は素地が木の漆器のため、熱が直接伝わりづらいのが特長です。
最初は包むように両手で持ち上げて、汁がこぼれないようにバランスをとって、上手に飲む練習。
両手でこぼさないように持てるようになったら、今度は片手で、お箸と一緒に持つ練習。
右手と左手、違う動きをすることは、子どもにとって難しいもの。
『はじめての汁椀』は、小さな片手におさまる大きさなので、片手でお箸の練習に集中しても、しっかりと汁椀を持つことができます。
少し大きくなって、食べる量が増えてきたら、物足りないと感じる子もいるかもしれません。
そんなときは
「おかわりちょうだい!」
「次はどのくらい食べる?」
「おかわり」
から生まれる親子のコミュニケーションも、大切な学びの時間だと、aeruは考えています。
ふた付きだから学べる日本の所作
ふた付きの汁椀は、おじいちゃんおばあちゃんの家やお店では見かけても、今、家庭で普段使いされることが珍しくなっているかもしれません。
美しい所作でおいしく食べる日本の文化を毎日の食卓で伝えていきたい。
だから『はじめての汁椀』には、ふたをお付けしています。
お椀を左手で支え、右手でふたの糸底を持って持ち上げる。
大人が何気なく行う所作も、小さな子どもはお父さんお母さんの真似をしながら学びます。
ふたがくっついて開かないときには、
「きゅっと握ってごらん、空気が入ってふたがはずれるよ」
ふたに付いた露をお椀の中に落とすことや、お椀の横に裏返して置くことも、
美しい所作のひとつとして、さりげなく伝えてあげたいですね。
お家でのちょっと特別な日にも、おでかけしたときも、ふた付きの汁椀で上手に食べられたら素敵ですね。
1500年前から受け継がれる越前漆器
約1500年の昔、第26代継体天皇がまだ皇子のころ、こわれた冠の修理を命じられたのが、福井県の塗師でした。
塗師は、冠を漆で修理するとともに黒塗りの椀を献上したところ、皇子はその見事な出来栄えにいたく感動し、漆器づくりを行うよう奨励しました。
これが今日の越前漆器の始まりと伝えられています。
長い年月をかけて伝えられてきた越前漆器に出会ったaeruは、職人さんが作り出す深みのある色にとても惹かれ、「小さなころに出会ってほしい日本の色だから」と、越前漆器で汁椀をつくってもらうことにしました。
きめ細かく漆をきれいに塗ることができる国産の「みずめ」の木、別名「ハンサ」の木に、職人さんが漆を丁寧に塗り重ねて作り出す色合いは、食材の美しさを引き立ててくれます。
シンプルな伝統色が食卓を引き立てる
ふたを開けるまで眺めてワクワクと想像したり、日本の伝統的な色に毎日の食卓で触れてほしいという想いから『はじめての汁椀』には、あえて絵付けをしていません。
シンプルだからこそ、食事そのものと職人さんがつくりだす深みのある色をお楽しみいただけるのでは、とaeruは考えています。
古代朱
黒漆を塗り重ねた最後の一塗りに赤の漆を混ぜることで、より味わい深くなった赤。
刷毛目のすじが黒く入り、風合いも感じられます。
漆黒
最後の一塗りまで黒一色だけを塗り重ねた、黒漆そのものの色。
まさに漆黒と表現したくなる、深く美しい黒となっています。
はじめてを、大人になるまで
『はじめての汁椀』は小さな子どもから、大人になってもずっと長くお使い頂けるデザイン。
お子さんが大きくなっても、お茶やコーヒーなど、あたたかいものをいただくカップとしてお使いいただけます。
汁椀のふたは、お茶菓子受けにぴったり。ゆったりとお茶の時間を楽しんでいただけたら、と考えながら作りました。
越前漆器と暮らすということ
幾重にも塗り重ねた漆は、作られた工程や作り手にも自然と敬意を払いたくなるような美しさと、暮らしにそっと寄り添う、気持ちの良い使い心地が魅力です。
漆には抗菌作用があるので、水洗いでも十分です。
汚れがひどいときには、柔らかい布や手洗いで食器用洗剤をつけ、やさしく洗い、水気をふき取ってあげてください。
和えるのお直し aeruのホンモノを一生モノに
和えるでは、職人さんが作ったホンモノを長く大事に使っていただくために、「越前漆器のはじめての汁椀」のお直しを承っております。
職人さんが、丁寧にお直しいたします。何でもすぐに手に入る時代、壊してしまったものを直して丁寧に使うことも、子どもたちにとっては貴重な経験かもしれません。
汁椀がまた帰ってきたら
「おかえりなさい」
大切な家族のように、一日でも長く寄り添ってお使い頂けたら嬉しいです。
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『はじめてシリーズ』のお茶碗、汁椀、お箸、箸置き
「左がご飯、右がお味噌汁。真ん中におかずで、手前にお箸」「お茶碗は、高台を支えて…」など、日本の食事の所作が、自然と身につくように。そんな想いを込めて誕生したのが、『はじめてシリーズ』です。
最初は、お椀の持ち方も、お箸の持ち方も分からないかもしれないけれど、お父さんお母さんと食事をして真似をしながら、だんだんと上手くなりますように。
佐賀県から 有田焼の はじめてのお茶碗
小さな手でも、指を高台に添えられるほどの持ちやすい大きさになっています。
『はじめてシリーズ』のお茶碗はこちらから>>
福井県から 越前漆器の はじめての汁椀
「美しい所作でおいしく食べる日本の文化を毎日の食卓で伝えていきたい」。
そんな想いから、『はじめての汁椀』には、ふたをお付けしています。
石川県から 漆塗りの はじめてのお箸
転がりにくく、食べ物をつかみやすい、「八角形で寸胴なカタチ」になっています。
『はじめてシリーズ』のお箸はこちらから>>
香川県から 庵治石の はじめての箸置き
庵治石(あじいし)そのままの自然な風合いは、お茶碗の白に近い灰青色、汁椀やお箸の黒や茜にすっとなじんでくれます。
『はじめてシリーズ』の箸置きはこちらから>>