化学薬品を使わず、藍の葉っぱで染める「本藍染」の特長は、
ということです。大人より肌が薄く敏感な赤ちゃんを包むのにぴったり。
今では化学薬品で染められることが多くなった藍染ですが、aeruの本藍染は昔ながらの先人の智慧に習って、”天然灰汁発酵建て” (てんねんあくはっこうだて)という江戸時代から続く技法を活かし、自然の恵みで染めました。
職人さんがいつもおっしゃるのは、「本藍染めは子育て」だということです。今日はこれくらい染めたいと思っても、なかなか言うことを聞いてくれないそう。藍液の様子を見て、対話しながら、染めに使う液と染める回数を職人さんが調整します。
藍は毎日かき混ぜなければならず、職人さんが風邪を引いて熱を出しても、これだけは必ず行うと言います。出張の時は家族が代わりにかき混ぜるのですが、帰るとどうも自分の育てた藍液とは違う子になっていて、すぐにお世話し直すのだとか。本藍染をこよなく愛し、何十年と藍液を育てた職人さんだからこそ感じる違いなのでしょう。
赤みがかった濃い藍色は、”Japan Blue”として世界中で愛されています。
藍勝色(あいかちいろ)は「勝」の字が入っていることから、昔から武士が戦に出る際に、げん担ぎとして着たのだそう。それが現代にも引き継がれ、サッカー日本代表のユニフォームや、東京オリンピックのエンブレムの色として採用されています。
色が濃い藍勝色(あいかちいろ)は30回前後染めを繰り返し、色が淡い藍縹色(あいはなだいろ)15数回前後染めを繰り返した色合いです。
素材に選んだのは、国際的な認証機関GOTSで品質と安全性が保証されていて、肌に優しいオーガニックコットン。
通常のコットンは染めやすくするために、繊維が本来持っている油分を化学薬品で脱脂するのですが、オーガニックコットンは自然のまま。そのため綿実油が残っており、染めるには高い技術が必要ですが、ひとたび染まると、とても綺麗な藍の色に。徳島県の職人さんが染まり具合を確認しながら、一つひとつ丁寧に染めています。
日本では、着物の桐箪笥(きりだんす)のように、大切なものを入れる箱として桐が使われてきました。aeruの桐箱は、福岡県の職人さんが手作業で角を取ったなめらかな形。変色しづらいよう、しっかり灰汁抜きしています。
お気に入りの玩具や写真、へその緒などの思い出の品を入れ、お子さまの二十歳の誕生日や結婚をした時など、人生の節目に再び贈っていただけます。