子どもが自分で食べられる、すくいやすくこぼしにくい器の選び方

スプーンを持ちたがるようになったのに、すくえなくてこぼしてしまう。
それはお子さまの手が悪いのではなく、器の形のせいかもしれません。

すくいやすい器を選ぶなら、縁の内側に「返し」のある器を。スプーンで押した食べものが返しで止まり、そのままスプーンに乗るので、1歳前後で自分で食べはじめた子どもでも、すくいやすくなります。離乳食のはじまりはボウル、食べる量が増えたら深皿や平皿へ。電子レンジや食洗機を使うなら陶磁器、軽さを優先するなら漆器が目安です。

子どもが食べものをすくえないのは、なぜ?

子どもはスプーンを前に押すことしかできず、縁が外に開いた器では食べものが外へ逃げてしまうからです。手先の問題だけではなく、器の形も関わっています。

スプーンで食べものをすくうとき、大人は無意識に手首を返して、食べものを「乗せて」います。でも小さな子どもは、スプーンを前に押すことしかできません。

ふつうの器は縁が外に開いているので、押された食べものは縁をすべって外に逃げていきます。すくえない、こぼれる、いやになる。この繰り返しで「自分で食べたい」気持ちがしぼんでしまうのは、もったいないことです。

「返し」のある器とは? 普通の器と何が違う?

返しとは、器の縁を内側に折り返した形のことです。スプーンで押した食べものが返しに当たって止まり、そのままスプーンに乗るため、手首を返せない子どもでもすくいやすくなります。

aeruの『こぼしにくい器』は、この返しのある形で作られています。器の底は広く安定していて、テーブルの上で動きにくい。手づかみ食べの時期にも、食べものが器の中にとどまります。

こぼしにくい器の返しの仕組み。スプーンで押した食べものが縁の返しに当たって、スプーンに乗る
返しがあるから、押すだけですくいやすい。「自分ですくえた」が「また自分で食べたい」につながります。

すくいやすい器の条件は?
返しのある器と、ほかの器の違い

すくいやすい器の条件は、①縁の内側に返しがあること、②スプーンを動かせる深さがあること、③テーブルの上で動きにくい重さと底の広さがあること、の3つです。返しのある陶磁器はこの3つがそろう一方で、落とすと割れることがあり、重さもあります。

器の種類 すくいやすさ 動きにくさ 割れ・欠け 電子レンジ・食洗機 大人になってから
返しのある陶磁器
aeruの砥部焼・京焼・益子焼・大谷焼・瀬戸焼・津軽焼
返しで食べものが止まり、スプーンに乗りやすい ボウルで約200〜295gの重さがあり、動きにくい 落としたり強くぶつけたりすると、割れ・欠けがある どちらも使える(直火は不可) 口径11〜15cmなので、小鉢や取り分けの器に使える
返しのある漆器
aeruの山中漆器・川連漆器
返しで食べものが止まり、スプーンに乗りやすい ボウルで約70gと軽い。軽いぶん、手に持って使いやすい 木が素地のため、落としても割れにくい どちらも使えない。手洗い 小鉢や取り分けの器に使える。漆は塗り直しができる
縁が外に開いた一般的な器 押した食べものが縁をすべって外へ逃げやすい 素材と重さによる 素材による 製品による 製品による
吸盤付きのシリコン製の器 形は製品による 吸盤でテーブルに留める。テーブルの素材や表面によってはつきにくい 割れない 製品による 子どもの時期に使う前提のものが多い

※aeruの器の数字は各商品ページの記載値です。ほかの器は一般的な特徴で、製品によって異なります。全産地の口径・高さ・重さ・価格はこぼしにくい器シリーズの仕様比較にまとめています。

何ヶ月から、どのサイズを選べばいい?

離乳食のはじまり(生後5〜6ヶ月ごろ)はボウル、食べられるものが増えるモグモグ期・カミカミ期(7〜11ヶ月ごろ)は深皿、1歳前後で量をたくさん食べ、自分で食べる練習が進んだら平皿が目安です。3サイズとも口径は全産地共通で、成長に合わせて使い分けられます。

こぼしにくい器の3サイズ。ボウル口径約11cm、深皿約13cm、平皿約15cm
サイズ 口径 目安の時期 主な使い方
ボウル 約11cm 生後5〜6ヶ月ごろ〜 ヨーグルト、スープ、果物、おかゆ
深皿 約13cm 7〜11ヶ月ごろ〜 ごはん、煮物、汁気のあるお料理
平皿 約15cm 1歳前後〜 ワンプレート、麺類、手づかみ食べ
  • 生後5〜6ヶ月ごろ〜

    ボウル

    口径 約11cm

    離乳食のはじまりに。ヨーグルト、スープ、果物、おかゆなど。大人が食べさせる時期にも、返しがあるとすくいやすい。

  • 7〜11ヶ月ごろ〜

    深皿

    口径 約13cm

    ごはん、煮物、汁気のあるお料理に。食べられるものが増える時期に使いやすいサイズ。

  • 1歳前後〜

    平皿

    口径 約15cm

    ワンプレート、麺類、手づかみ食べに。2歳、3歳と成長しても、大人と同じ食卓で使えます。

はじめての一つならボウル、長く使うつもりなら3サイズがそろう3点セットを。3点はそのまま重ねてしまえます。

実際に、どれくらい使われているか

「長く使える」を、私たちの言葉ではなく、お使いの方のレビューから。

  1. 離乳食期 → 2人目も

    「長女の出産祝いで友人からいただきました。とても掬いやすい食器なので、長女・次女ともに離乳食期にたいへんお世話になりました」

    砥部焼|2026年1月のレビュー(抜粋)|レビュー

  2. 離乳食 → 普通食へ

    「同じシリーズを2歳になる孫の出産祝いとしていただき、離乳食の頃から普通食に移行した現在もずっと愛用しています」

    大谷焼|2025年11月のレビュー(抜粋)|レビュー

  3. お直しして、次の子へ

    「長男の時から使いやすくて、お直ししながら使っています!今回、次男が生まれたので、全く同じ器を買いました」

    京焼|2026年8月のレビュー(抜粋)|レビュー

  4. 7年目、小学生

    「出産祝いにいただき、7年ほど経過しましたが、今でも毎日使用しています」

    砥部焼|2026年3月のレビュー(抜粋)|レビュー

磁器・陶器・漆器、どれを選べばいい?

扱いやすさなら磁器(砥部焼)、産地ごとの表情を楽しむなら陶器・半磁器、軽さと割れにくさなら漆器です。陶磁器は電子レンジ・食洗機・オーブンに対応し、漆器はいずれも使えないため手洗いです。直火はどちらも使えません。

素材 産地 特徴 お手入れ
磁器 砥部焼 陶石が主な原料。白く、透明感がある。ボウル約235g。 電子レンジ ○食洗機 ○オーブン ○直火 ×
半磁器 京焼 土と石を混ぜてつくる。内側の鮮やかな黄色。ボウル約230g。 電子レンジ ○食洗機 ○オーブン ○直火 ×
陶器 益子焼・大谷焼・瀬戸焼・津軽焼 土の温かみと産地ごとの色。手仕事の表情が一つひとつ違う。ボウル約200〜295g。 電子レンジ ○食洗機 ○オーブン ○直火 ×
漆器 山中漆器・川連漆器(花塗り・拭き漆) 木に漆を重ねたもの。ボウル約70gと軽く、落としても割れにくい。口あたりがやさしい。 電子レンジ ×食洗機 ×オーブン ×直火 ×
手洗い。木のスプーンがおすすめ

※重さは手づくりのため前後します。お手入れの詳細は陶磁器・漆器の取り扱いページをご覧ください。

赤ちゃんに陶磁器の器を使わせても大丈夫?

私たちは、それでもホンモノの器をおすすめしています。適度な重さがあるほうがテーブルの上で動かずこぼしにくいこと、割れるものを丁寧に扱う経験そのものが学びになること、そして陶磁器は金継ぎ、漆器は塗り直しで直せる素材とつくりであることが理由です。軽さを優先するなら、木と漆でできた漆器という選択肢もあります。

陶磁器の器を子どもに渡すことを、ためらう方もいらっしゃいます。それでもおすすめする理由を3つに分けてご説明します。

  1. 重さがあるから、動かない

    適度な重さがある器はテーブルの上で動きにくく、かえってこぼしにくい。軽すぎる器は、子どもの手の動きで簡単にずれてしまいます。

  2. 「割れるもの」を扱う経験

    落としたら割れるものを丁寧に扱う経験は、子どもにとって大切な学びです。大人が思うより、子どもは器を大切にします。

  3. 割れても、直せるつくり

    aeruの陶磁器は金継ぎ・銀継ぎ、漆器は塗り直しで直せる素材とつくりです。aeruのお直しサービスは現在、新規受付を一時停止しています(再開時期は未定)。最新の状況はお直しのご案内をご覧ください。ひびや欠けがある状態では使わないでください。

それでも心配な場合は、木と漆でできた山中漆器や川連漆器のこぼしにくい器をどうぞ。軽く、落としても割れにくい素材です。

産地によって、何が違う?

口径はすべての産地で同じです。違うのは、色・質感・重さと、その土地の土や釉薬(ゆうやく/器の表面を覆うガラス質の膜)、製法です。それぞれの産地の職人さんが、縁の内側に返しのある「こぼしにくい器」を作っています。

自然と手仕事の中で生まれた、少し大きい・小さい、黒点があるなどの特長をもつ器は、ご自宅用に限り通常価格の2割引でお届けしています。 特長品について

職人は、返しをどうつくっている?

返しは、産地の職人が一つひとつ手でつくる形です。益子焼・京焼・大谷焼・津軽焼はろくろで形づくり、山中漆器は鉋(かんな)と轆轤(ろくろ)で木を削り出して、内側の緩やかな曲線をつくっています。

山中漆器(石川県) 木地師さんが欅(ケヤキ)の木を削り出して形をつくるところから始まります。難しいのは、こぼしにくくするための内側の返し。鉋と轆轤で緩やかな曲線を削り出し、一つひとつ手作業で仕上げています。

益子焼(栃木県) ろくろを使ってつくる職人さんが少なくなった今も、aeruの益子焼のこぼしにくい器は、一つひとつ職人がろくろで形づくっています。

砥部焼(愛媛県) 陶石を主な原料とする磁器です。内側の返しは、職人の技術でつくる形です。

京焼(京都府) 土と石を混ぜ合わせた半磁器です。内側は鮮やかな黄色。外側は職人が白の釉薬(ゆうやく)をやさしく吹きつけて焼くので、一つひとつ表情が異なります。返しは、職人がろくろを引く技術から生まれた形です。

※職人のつくり方は各商品ページの記載によります。くわしくは山中漆器・益子焼・砥部焼・京焼の各ページをご覧ください。

コップは、外側の段差で持ちやすく

こぼしにくいコップには、器のような返しはありません。代わりに、コップの外側に段差をつけて、小さな指を添えやすくしています。取っ手はあえてつけず、両手で包むように持つ形です。口径・高さとも約7cm、容量は約115〜145mlです。

実際に使っている人は、どう感じている?

離乳食期から小学生・中学生になるまで使い続けている、お直ししながら次の子にも使っている、といったお声をいただいています。以下はすべて各商品ページに寄せられたレビューの原文です。

  • 使いやすくお色も黄色で可愛いです。

    2回目の購入です。

    返しがあるのできれいにすくえますし、トレーの上です滑りにくく安定していて食べさせやすいです。

    大きさもちょうど良く、お色も黄色で可愛いです。

    今は離乳食で使っていますが、大人になってからも使えます。

    京焼のこぼしにくい器|2026年01月のレビュー|レビューを見る

  • 本当に使いやすいです

    里親として乳幼児を迎えた我が家、1人目のときに購入して子どもが自分ですくって食べやすく、また大人も食べさせてあげるときにすくいやすくて大活躍し、年中になったいまも愛用しています。今回2人目の子どもを迎えることになり、購入を決めました。末永く使っていきたいです。

    砥部焼のこぼしにくい器|2026年02月のレビュー|レビューを見る

  • 料理をする私のモチベーションがあがる素敵な食器です。

    11カ月の息子用に購入しました。毎食離乳食を用意する私のモチベーションがあがる素敵な食器です。なんてことない料理もこの器に盛り付けるだけでイイ感じです。使い勝手も良くて、スプーンですくうのはもちろん、手掴み食べ物しやすそうです。

    大谷焼のこぼしにくい器|2026年02月のレビュー|レビューを見る

  • もう中学生になる子が離乳食の時から使っています。とてもお気に入りです。今回は出産祝いで購入しました。

    もう中学生になる子が離乳食の時から使っています。とてもお気に入りです。今回は出産祝いで購入しました。とても喜んで頂けました。

    山中漆器のこぼしにくい器|2026年04月のレビュー|レビューを見る

  • 1人でスプーンで食べられました

    一歳四ヶ月の娘に購入しました。普通のお皿だとスプーンですくいにくそうでしたが、このお皿は縁がついていてスプーンで上手に食べられるようになりました。

    益子焼のこぼしにくい器|2025年10月のレビュー|レビューを見る

  • 買って良かった!

    離乳食を始めたばかりです。 今まではプラスチック容器ばかりでしたが 陶器の器が欲しくて、どうせなら良いものをと 購入しました。小さな離乳食用のスプーンでも 最後までしっかりすくえて 食べさせる事が出来、買って良かった♥です

    砥部焼のこぼしにくい器|2025年12月のレビュー|レビューを見る

  • 掬いやすいのはとても良い。色合いも可愛くて気に入っている。大きさが違うので、用途分けができて良い。(★4)

    スプーンがが金属製だと、カチカチした音になるのが少し気になる。電子レンジ等で加熱した時、器がかなり熱くなり、かつ重いので持ちにくい時がある。

    京焼のこぼしにくい器|2025年12月のレビュー(抜粋)|レビューを見る

各商品ページに寄せられたレビューを、原文のまま掲載しています(「抜粋」は一部分を原文のまま引用)。個人の感想です。

よくあるご質問

何ヶ月から使えますか?

離乳食がはじまる生後5〜6ヶ月ごろから使えます。最初は口径約11cmのボウルが目安です。大人が食べさせる時期にも、返しがあるとすくいやすくなります。

1歳で自分で食べはじめたら、どの器がいいですか?

縁の内側に返しのある器を選ぶと、スプーンで押した食べものが返しで止まり、すくいやすくなります。量をたくさん食べるようになったら、口径約13cmの深皿や約15cmの平皿が目安です。

返しのある器と、吸盤付きの器は何が違いますか?

返しのある器は、縁の形で食べものをスプーンに乗せやすくする器です。吸盤付きの器は、吸盤でテーブルに留めて動きにくくする器です。aeruのこぼしにくい器に吸盤はなく、陶磁器は重さと広い底で、テーブルの上で動きにくくしています。

何歳まで使えますか?

口径11〜15cmは、大人の小鉢や取り分けの器としても使える大きさです。離乳食の頃から使いはじめて、小学生・中学生になった今も使っているというレビューも届いています。

電子レンジや食洗機は使えますか?

陶磁器のこぼしにくい器(砥部焼・京焼・益子焼・大谷焼・瀬戸焼・津軽焼)は、電子レンジ・食洗機・オーブンで使えます。漆器のこぼしにくい器(山中漆器・川連漆器)は、電子レンジ・食洗機・オーブンが使えないため、手洗いしてください。直火はすべての器で使えません。

電子レンジで温めると、器は熱くなりますか?

陶磁器は、温めると器も熱くなります。大人が持って運び、温度を確かめてからお出しください。

出産祝いに贈っても大丈夫でしょうか?

離乳食がはじまる前に届いても、その時期が来るまで取っておいていただけるものです。化粧箱でお届けし、熨斗・包装紙もお選びいただけます。詳しくは出産祝いガイドをご覧ください。

まず一つだけ試したい場合は?

離乳食のはじまりなら、まずボウルを。ご自宅用でしたら、特長品(通常価格の2割引)からお試しいただく方法もあります。スプーンは付属していません。

全産地の口径・高さ・重さ・価格はこぼしにくい器シリーズの仕様比較に、aeruとこぼしにくい器の基本情報はaeruの基本情報にまとめています。