はじめての “食べる” をホンモノで
生まれてきてくれた子どもの成長を喜び、祝い、一生食べ物に困らないようにと祈る、日本の伝統行事“お食い初め”。
お食い初めは、はじめてお乳以外の食べ物を口にします。
そんな大切な、お食い初めの思い出ととともに、大きくなってからも、ずっと使えるものがあったら。
この想いから、行事の後も毎日使える「石川県から 漆塗りの 食い初めセット」は誕生しました。日本の職人たちが、大切な節目を迎える子どもたちのために、伝統技術を活かして、一つひとつ手作りしたお食い初めセットです。
昔ながらの風習だと、「男の子は赤、女の子は黒」と言われますが、aeruのお食い初めセットはより現代の暮らしに馴染む色みにデザインしており、性別によらずお好みで選ばれる方も多くいらっしゃいます。
6点セット(茜・黒)
・石川県から 山中漆器の こぼしにくい器(ボウル)
・石川県から 山中漆器の こぼしにくい器(深皿)
・石川県から 山中漆器の こぼしにくい器(平皿)
・福井県から 越前漆器の はじめての汁椀
・石川県から 漆塗りの はじめてのお箸
・香川県から 庵治石の はじめての箸置き
5点セット(茜・黒)
・石川県から 山中漆器の こぼしにくい器(ボウル)
・石川県から 山中漆器の こぼしにくい器(深皿)
・石川県から 山中漆器の こぼしにくい器(平皿)
・福井県から 越前漆器の はじめての汁椀
・石川県から 漆塗りの はじめてのお箸
欅のように、すくすく育ちますように
器は石川県で450年以上の歴史を持つ山中漆器の職人が、一つひとつ丁寧につくります。
内側に“返し”をつけることで、すくいやすく、こぼしにくい器は、北陸のしんしんと降る雪の中でたくましく栄養をたっぷり吸収して育ったケヤキの木から生まれました。
空に向かってまっすぐ末広がりに枝を広げ、空を支えているような力強さがあるケヤキ。
「子どもたちもケヤキのように元気にすくすく育ってほしい」という願いがこめられています。
小さなころに出会ってほしい日本の伝統の色
ふた付きの汁椀は、日本の伝統色である「古代朱」と「漆黒」を、職人さんが漆を丁寧に塗り重ねて作り出しました。
約1500年の昔、第26代継体天皇がまだ皇子のころ、こわれた冠の修理を命じられたのが、福井県の塗師でした。
塗師は、冠を漆で修理するとともに黒塗りの椀を献上したところ、皇子はその見事な出来栄えにいたく感動し、漆器づくりを行うよう奨励しました。
これが今日の越前漆器の始まりと伝えられています。
長い年月をかけて伝えられてきた越前漆器に出会ったaeruは、職人さんが作り出す深みのある色にとても惹かれ、「小さなころに出会ってほしい日本の色だから」と、越前漆器で汁椀をつくってもらうことにしました。
明日(あす)大きくなろう(なろ)
はじめてにぴったりな、使いやすいお箸は、職人さんの長年の知恵と技術から生まれました。
子どもの小さな手に馴染み、食べ物がつかみやすく、口当たりもよい、八角形のカタチ・太さ・長さのお箸を、一本ずつ想いをこめて手作りしました。
お箸は能登半島でとれる、あすなろ(能登ヒバ)の木から生まれました。
「明日(あす)大きくなろう(なろ)」という想いをこめ、このお箸でいっぱい食べて、すくすくと大きくなりますように。
お食い初めのとき、生後100日の赤ちゃんはまだお箸が使えませんが、大きくなって、お箸が使えるようになったとき、職人さんが手作りしたお箸を“はじめてのお箸”として、使っていただけたら嬉しいです。
花崗岩のダイヤモンド「庵治石」の箸置き
きめ細かな石目と、濃淡豊かなまだら模様が特徴の庵治石は、結晶の緻密さと大理石よりも硬く、水晶と同じほどの硬度があることから、「花崗岩のダイヤモンド」と呼ばれています。
そんな香川県のお山からいただいた庵治石(あじいし)を、一つずつ手作業で削り出し、丁寧に磨いてなめらかに仕上げました。
儀式のそのあとも
お食い初めセットは、たった一度の行事にしか使えないことから廃れつつある伝統文化の一つです。
伝統を絶やさないためにも、日常的に使うことのできるお食い初めセットをつくりました。
器もお箸も、 “漆”を塗って、磨きを繰り返し、塗り重ねていきます。
何層にも漆を重ねているので、丈夫で木地がでにくく、汚れや洗剤が染みにくいので、毎日、お使いいただけます。
漆塗りの食器といえば、お食い初めや、お正月、結納など、行事のときだけに使う「改まったもの」「特別な日のもの」というイメージが強いかもしれません。
けれども、口当たりがよく、軽く、その色や質感は不思議と心が落ち着き、毎日使えば使うほどに食卓に馴染んでいきます。